登戸駅「南側再開発」で周辺はどう変わる? かつてはスーパーマーケット“真空地帯”も、今後大きな伸びしろか
登戸駅南側の再開発で、この地域はどう変わるのか。現在、小田急線の西側には医療モールや飲食店が目立つ。
これまでの変遷

小田急とJRの2社2路線が乗り入れる登戸駅(川崎市)。そんな同駅周辺の再開発が急ピッチで進んでいる。
2023年11月、東急および東急不動産、小田急不動産、小田急電鉄は駅南側で進める再開発事業の計画を発表した。計画では現在は更地となっている駅前南側に、
「地上38階建て(140m)」
の超高層タワーマンションが建設される。
・低層部:店舗
・高層部:都市型住宅
が入居し、駅に直結する歩行者デッキが設けられる。完成は2028年度の予定だ。
計画は、小田急線沿線にタワーマンション建築をはじめとした再開発の起爆剤となると期待されている。
もともと、この再開発は1988(昭和63)年から行われていた川崎市の区画整理事業の伸展によって具体化したものだ。事業は登戸駅と隣の向ヶ丘遊園駅の周辺にある木造住宅密集地の改善を目的としていた。
当初、総事業費は約187億円で、1993(平成5)年に完了する予定だった。しかし、多くの地権者との交渉が難航し、事業は一時停滞、最終的に総事業費は約994億円に膨れ上がった。その後合意に達し、現在は2025年の完成を目指して整備が続けられている。