首都圏「大雪予報」の朝、マイカーで出掛けた人たちへ 発災時に備えて持つべき移動の選択肢とは

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東京での積雪やトンガ海底火山噴火による津波など、2022年も自然災害にまつわるニュースが続いている。発災時に交通機関の混乱は付きもの。日頃から複数の移動手段を持っておくことが欠かせない。

複数の交通手段を使い分けるべし

積雪などや地震といった自然災害によって、首都圏などでは交通機関が混乱することも(画像:写真AC)。
積雪などや地震といった自然災害によって、首都圏などでは交通機関が混乱することも(画像:写真AC)。

 東京都心で10cmの積雪があったり、トンガの海底火山噴火に起因する津波が押し寄せたり、大分県と宮崎県で震度5強を記録する地震が発生したりと、2022年もさまざまな自然災害への用心を気にしながらの毎日となりそうだ。

 こうした状況に対してモビリティはどう考えるべきか。突然やってくる自然災害へのインフラ対応は限度があるからこそ、今ある交通を臨機応変に有効活用するべきではないかと思っている。

 そのために大切なのは日頃から、自分の身のまわりにどんな乗り物があるかを、頭の中に入れておくことだ。

 1月6日に東京都心で10cmの積雪があった時には、「朝降っていなかったから車で出掛け、そのまま帰宅した」というドライバーたちが折からの雪で立ち往生し、渋滞を発生させていた。こういう人たちは、自分が持つ移動のカードが徒歩とマイカーぐらいしかなかったのではないだろうか。

 筆者(森口将之:モビリティジャーナリスト)も同じ日、愛車の撮影が予定されていたので、マイカーで出かけた。しかし午後から雪が降るという予報は知っていたので、時間を前倒しで進めていただいたうえで、撮影後は駐車場にクルマを置いて電車で帰宅した。

 自分の決断を自慢しているわけではない。以前も似たような行動をとった人たちがいた。2021年10月、東京都足立区や埼玉県で震度5強を記録する地震があったときに、自転車シェアリングを活用した人たちだ。

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