空のカーナビ「エアナビ」登場! 地上の自動運転向け3Dマップ技術を応用

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ドローンの正確な離着陸やビル・障害物の回避を可能とするシステムが登場した。“空のカーナビ”とも言えるこの技術は、いわゆる「レベル4飛行」を実現するために不可欠なものになりそうだ。

実証実験で60m上空を約2.7km飛行

2021年12月に三重県鳥羽市で行われた、ナビゲーションシステム「AirNavi」の実証実験(画像:エアモビリティ)。
2021年12月に三重県鳥羽市で行われた、ナビゲーションシステム「AirNavi」の実証実験(画像:エアモビリティ)。

 ダイナミックマップ基盤(東京都中央区)は、「空飛ぶクルマ」関連事業のエアモビリティ(同港区)に対し、ドローンの正確な飛行を可能とするための高精度な空域マップを提供したと発表した。

「準天頂衛星システムの位置補正情報を用いた高精度測位情報と組み合わせた正確なドローンの飛行実現に貢献した」としている。

 三重県の公募事業「クリ“ミエ”イティブ実証サポート事業」の一環で、2021年12月に同県鳥羽市で行われたエアモビリティ社の『「空飛ぶクルマ」のナビゲーションシステム「AirNavi」のドローンを使用した実証実験』として実施した。

 AirNaviは、利用者が入力した目的地を基に、気象データや「空飛ぶクルマ」バーティポート(離着陸場)情報など諸条件を勘案して最適な飛行ルートを算出する。

 同実証実験では、ルートデータをドローンのコントローラーにアップロードすることで、ドローンが自動で安全に目的地まで到着することを検証。海上から上空60m、約2.7km先の目的地までドローンを飛行させた。