「空飛ぶクルマ」型式証明へ 申請受理は国内初 SkyDrive

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SkyDriveの「空飛ぶクルマ」が国土交通省に受理され、型式証明活動を開始したと発表した。この受理は日本国内初で、実用化へ一歩近づくこととなる。「型式証明」とは、どのようなものなのだろうか。

ストプロセスが大幅に軽減される

2020年8月に有人飛行試験に成功した1人乗りの試験機「SD-03」(画像:SkyDrive)。
2020年8月に有人飛行試験に成功した1人乗りの試験機「SD-03」(画像:SkyDrive)。

 SkyDrive(東京都新宿区)社は2021年10月、航空次世代モビリティ「空飛ぶクルマ」の型式証明申請が国土交通省に受理され、型式証明活動を開始したと発表した。「空飛ぶクルマ」が同省で型式証明申請受理に至ったのは、日本で初めての事象という。

 型式証明は、国土交通省が航空法に基づき、新開発の航空機について、型式ごとに設計、構造、強度、性能などが所要の安全基準及び環境基準に適合していることを証明するもの。証明のためには強度試験や飛行試験など、各種審査が行われるという。この証明が認可されれば、新造機1機ごとのテストプロセスが大幅に軽減され、実用化へ一歩近づくこととなる。

 SkyDrive社は「空飛ぶクルマ」及び「物流ドローン」を開発している。「空飛ぶクルマ」の開発においては、国内で唯一、有人飛行試験を実現し、官民協議会の構成員として制度設計にも関与しているとのこと。型式証明の審査対象は、2025年に事業化を目指すとしている。

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