駅弁が大ピンチ! 新幹線速達化&鉄道利用客減少で市場縮小、令和の今後を考える【短期連載】令和駅弁ビジネス考(1)
長年乗客を魅了してきた駅弁。その未来は明るいのか。鉄道と駅弁ビジネスの“交差点”を探り、その可能性に迫る。
値段も控えめ

駅弁の魅力は、なんといっても地域ならではの名物や食材、あるいは味付けを堪能できるところにある。値段も1000円から1500円までの価格帯が多く、値段が控えめな点もありがたい。
日本各地で行われている駅弁イベントも、駅弁ファンを面で稼ぐ役割を果たしてきたといえよう。
「家にいながら手軽な値段で旅行気分を楽しめる」
と、家族分購入した駅弁イベント参加者のインタビューを見たことがある。このように、旅行気分と手頃な値段の弁当を享受する層が一定数存在する点も駅弁の強みかもしれない。
駅弁イベントの草分け的存在といえば、京王百貨店の駅弁大会である。1966(昭和41)年に第1回の駅弁大会を開催し、2024年1月には第59回を迎える歴史のあるイベントだ。2週間の会期中に30~40万食が販売され、
・最高売り上げ:7.1億円(2010年、第45回)
・最高来場者数:12万人(2004年、第39回)
と、まさに駅弁イベントの王様といえる。
今では、イベントではなく常設の駅弁ショップも存在感が高まっている。東京駅の「駅弁屋 祭」や新大阪駅の「旅弁当 駅弁にぎわい」が代表例だ。と書くと、
「JR東海はどうした」
とつっこまれそうだが、もちろんJR東海も「デリカステーション」や「グランドキオスク」で駅弁を取り扱っている。
特に新大阪駅は、JR西日本系列の「旅弁当 駅弁にぎわい」、JR東海系列の「デリカステーション」「グランドキオスク」に加え、2023年12月13日には「旅弁当 駅弁にぎわい」の改札外の店舗が新たにオープンし、常設駅弁販売店舗激戦区の様相を呈している。