駅で食べる「立ち食いそば」は、なぜあんなにうまいのか? 経済目線で分析する【短期連載】令和立ち食いそばビジネス考(3)

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「駅で食べる立ち食いそばは、なぜあんなにもうまいのか?」という素朴な疑問を、定性的(数値化できない要素)な目線、定量的(数値化できる要素)な目線、経済的な目線から、全3回で解き明かしていく。

鉄道会社系から独立系まで多様

立ち食いそば(画像:写真AC)
立ち食いそば(画像:写真AC)

 通勤途中や旅行途中などさまざまな場面で、手軽な食事手段として重宝している駅の立ち食いそば。「駅で食べる立ち食いそばは、なぜあんなにもうまいのか?」という素朴な疑問について、これまで

第1回:定性的な目線(高揚感とノスタルジー)
第2回:定量的な目線(つゆ・麺・トッピングの魅力)

で、答えを探してきた。

 第3回となる今回は、

「経済的視点」
「店舗からの視点」

でアプローチしてみよう。なお、第1回は「駅で食べる「立ち食いそば」は、なぜあんなにうまいのか? エモい目線で分析する」(2023年7月9日配信)、第2回は「駅で食べる「立ち食いそば」は、なぜあんなにうまいのか? 数値データから分析する」(2023年7月17日配信)である。

 駅の立ち食いそば店の運営主体は、

・鉄道会社の子会社や関連会社系
・地域で幅広く店舗を展開している会社系
・限られた駅を中心として地元と歩んできた独立系

に分けられる。以前は、地域の会社系や独立系の店舗が非常に多く、この多様性がさまざまな味や商品を生み出してきた源泉だった。

 しかしながら、地方の駅の立ち食いそば店の数は、正確な数字はなく、肌感覚で申し訳ないが、明らかに減少の一途をたどっている。実際、筆者(ネルソン三浦、フリーライター)もこの原稿を書くにあたり、以前に立ち寄ったお店が残っているかどうか調べたところ、既に閉店していた店がいくつもあった。

 これからますます減少して、最後に残るのは関東、中京、関西といった都市圏か、地方の大きな市の駅ぐらいになるのではないか。

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