イタリア「一帯一路」離脱も、中国の主眼はすでにグローバルサウスに置かれている
「一帯一路」に参加していたイタリアが、正式に離脱を発表した。これより、中国が発展途上国や新興国との関係を強める動きが注目されている。
日本に必要な戦略的バランス

もうひとつの側面は、イタリアだけでなく欧州そのものが
「有望な市場とは見られていない」
ことだ。現在、中国の主眼は欧州ではなく、グローバルサウスに置かれている。10月に北京で開催された第3回「一帯一路」国際協力ハイレベルフォーラムには、151か国と41の国際機関が参加した。
中国は発展途上国の経済発展とともに自らの影響力を拡大している。ウクライナ危機における対露制裁への非同調も含め、グローバルサウスにおける存在感は増しており、西側諸国の動向が世界情勢を左右する時代は終わりを告げようとしている。
日本は、こうした国際情勢の変化にどう対応するか重要な選択を迫られている。
西側諸国の一員であることのメリットは少なくなってきた。グローバルサウスとの関係強化は、日本の国際戦略に新たなチャンスをもたらすと期待される。これらの国々は急速な経済成長を遂げており、新興市場としての可能性を秘めている。
日本のこれまでの実績があれば、開発援助や経済協力を通じてこれらの国々との関係を強化し、地域の安定と繁栄に共同で貢献することができる。また、環境技術やインフラ整備での協力を深めることで、新たなビジネスチャンスを創出することもできる。
日本は国際社会における「自らの立場」を再考し、戦略的バランスを保ちつつ、積極的な国際貢献を続けるべきである。