佐賀空港が「九州の玄関口」になる日 滑走路1.3倍延長で、東南アジア直行便&LCC拠点化という未来
1998年(平成10)年に開港し、2023年に開港25周年を迎えた佐賀空港(佐賀市)。県は国際線を中心に路線の拡大を狙い、滑走路の延長を視野に検討を進めている。
離着陸数増加にともなう騒音対策

滑走路延長計画の事業期間は、パブリック・インボルブメント(住民参画)や環境影響評価などの手続き、設計、工事などを行い、東側延長案の場合、10年を予定している。両側延長案の場合は、護岸の付け替えなどの工事が増えるため、東側延長案より工期が延びる可能性がある。
滑走路延長後の騒音については、今までと同じ大きさの飛行機が飛んでくる場合、東側延長案では、航空機の着陸地点が東に移動することから、騒音の影響範囲は東側に広がるが、滑走路を延長しない西側や離陸時の騒音は今までと変わらない。
航空機が大きくなった場合は、離陸時に航空機が緩やかに上昇するため、東側と西側の影響範囲が広がると想定される。佐賀県は
「航空機の離着陸回数が増えれば騒音の回数も増えると想定している。そのため、これまで同様、できるだけ有明海の上空を飛行する到着経路を利用するよう航空会社に働きかけていきたい」
とし、騒音や陸域、海域における自然環境への影響を減らしていく考えだ。
訪日外国人6000万人目標

佐賀県はこれまで、積極的なエアポートセールスにより航空ネットワークを拡充してきた。
滑走路を2500mに延長することで、現在就航している航空会社による増便や新規路線の可能性が広がるほか、
「これまで就航できないとされてきた航空会社への誘致」
も可能となる。
さらに、タイやシンガポールをはじめとした東南アジア諸国との直行便の誘致も期待できる。外国人旅行者の利用が増えている佐賀空港は、国土交通省から「訪日誘客支援空港」の認定を受けている。
国は2030年に訪日外国人旅行者数を6000万人とする目標を掲げており、そのためには、佐賀空港を含む地方空港も国際線ネットワークを拡充する必要がある。