仙台空港「国際線」次々再開 22年度の旅客数「前年1.7倍」という実績、さらなる路線拡大で東北の発展寄与できるか

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仙台空港の国際線再開が加速している。首長のトップセールスや地上スタッフの人員強化などを通じてさらなる充実を目指す。今後どうなるのか。

空港民営化で機動的な運営を実現

仙台空港(画像:写真AC)
仙台空港(画像:写真AC)

 仙台空港(宮城県名取市、岩沼市)の国際線再開が加速している。新型コロナウイルス禍前の運航路線の再開にとどまらず、首長のトップセールスや地上スタッフの人員強化などを通じてさらなる充実を目指す。

 2023年1月、約2年10か月ぶりに台北便(エバー航空)を皮切りに国際線の運航が再開され、台北便は現在タイガーエア、スターラックス航空も運航している。4月以降はソウル便(アシアナ航空)、大連・北京便(中国国際航空)の運航が始まり、12月23日からは

「上海便(同)」

も再開される予定だ。

 仙台空港は2016年に国の管理空港として初めて民営化された。

・航空需要の拡大による地域活性化
・民間の知見を生かした利便性の向上
・産業や観光の国際競争力の強化

など、仙台空港への期待は大きい。

 民間活力による仙台空港の活性化の方向性は、宮城県がまとめた「みやぎ国際ビジネス・観光拠点化構想」に盛り込まれている。その基盤には、県、国土交通省、地元経済団体をはじめとする民間企業・金融機関で構成される仙台空港等活性化検討会での議論が反映されてきた。

 運営主体となる仙台国際空港株式会社(名取市)の設立後は、従来、別々の主体が実施していた貨物ビル・旅客ビルの管理、駐車場の運営、着陸料の設定を含む滑走路の整備管理等を新会社に集約し、一体的かつ機動的な運営を実現している。

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