佐賀空港が「九州の玄関口」になる日 滑走路1.3倍延長で、東南アジア直行便&LCC拠点化という未来

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1998年(平成10)年に開港し、2023年に開港25周年を迎えた佐賀空港(佐賀市)。県は国際線を中心に路線の拡大を狙い、滑走路の延長を視野に検討を進めている。

海外の航空会社からも要望

佐賀空港の位置(画像:OpenStreetMap)
佐賀空港の位置(画像:OpenStreetMap)

 2012(平成24)年以降、国際線の就航や羽田便の増便などにより利用者数が大きく増加し、2017年度には利用者数が建設時の需要予測73.3万人を突破。2018年には過去最高の81.9万人の利用があった。

 国際線は

・2011年:上海便
・2013年:ソウル便
・2017年:台北便
・2018年:釜山便、テグ便
・2019年:西安便

が就航している。

 海外では2500m以上の滑走路が多く、佐賀空港に就航している海外の航空会社から、より安全性を高めるため、滑走路延長の早期実現に向けた要望が出されている。滑走路を延長することで、

「東南アジアとの直行便」

が就航できるようになり、九州の玄関口としての役割が高まる。

 また、滑走路延長により大型の航空機が就航すると、一度に大量の貨物を迅速に輸送できるようになる。佐賀空港の物流環境が向上し、空港周辺にある企業の競争力や業績の向上にもつながる。特に佐賀県を含む北部の九州地域には半導体関連産業が集積しており、航空機での輸送需要の増加が見込まれる。

 2000m滑走路の空港は海外では“特殊空港”扱いされ、パイロットは特別な訓練を受ける必要がある。パイロットや使用できる機材に制約があるため、海外の航空会社から滑走路延長の要望が寄せられているという。過去には、社内基準で2000mの滑走路の空港には就航できないとして、新規就航を断念した航空会社もある。

 佐賀県が策定した「佐賀空港がめざす将来像」では、基幹路線である羽田便を中心としながら、

「格安航空会社(LCC)の拠点空港化」

を進め、九州におけるゲートウエイ空港として発展していくことを目指す。

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