街なかでよく見かける「キラキラ光る道路」の正体
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安全性と環境への配慮を意識した「カレット舗装」とは何か。
アスファルトの「進化」
アスファルトは道路に欠かせない舗装素材だ。その歴史は古く、日本では1926(大正15)年に完成した聖徳記念絵画館(東京都新宿区)前通りのアスファルト舗装道路が、現存する最古のものである。
その後も舗装技術は進化を続け、さまざまな舗装が登場している。国土交通省のウェブサイトによれば、
・透水層と不透水層を設置する「排水性舗装」
・全てを透水層とする「透水性舗装」
・舗装に含めた吸水剤で保水し、気温が上がると水を蒸発させる「保水性舗装」
などがある。走行安全性や環境への配慮がなされた舗装だ。
同じように安全性と環境への配慮を意識した舗装が、今回紹介する「キラキラ光る舗装」である。キラキラ光る舗装道路は「ガラス入りアスファルト舗装」だ。日本道路建設業協会(同中央区)のウェブサイトによれば、
「一般家庭から回収された廃ガラスびんを骨材の一部として混入したアスファルト混合物を用いる舗装」
と説明されている。また、ガラス製品をリサイクルする際に粉砕された状態のガラスくずは「カレット」と呼ばれるため、「カレット舗装」とも呼ばれる。