「車両基地の移転を」 徳島県・後藤田知事が“県都改革”に猪突猛進すぎるワケ 地元議員からは単なる「ちゃぶ台返し」の批判も

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後藤田正純徳島県知事は整備場所の変更が繰り返されてきた新ホールの整備場所をまた変える考えを明らかにした。県都の街づくりを見直すためだとしているが、何があったのか。

ホール予定地に車両基地移転

JR徳島駅北側にある車両基地(画像:高田泰)
JR徳島駅北側にある車両基地(画像:高田泰)

 徳島県の後藤田正純知事は、整備場所の変更が繰り返されてきた新ホールの整備場所をまた変える考えを明らかにした。県都の街づくりを見直すためだとしているが、何があったのか。

「徳島市を魅力ある街にするには、市中心部を分断するJR徳島駅の車両基地移転が必要。新ホール予定地に移したい」

11月下旬、記者会見に臨んだ後藤田知事は県都徳島市の街づくり案を発表した。

 現在の新ホール計画は、徳島市役所東側の旧徳島市立文化センター跡地などを予定地にしている。飯泉嘉門前知事の時代に徳島市と協定を結び、1900席と400席のホールを備えた県立施設として整備する計画。開館は2027年秋の予定だ。

徳島駅の周辺再生

建物が撤去された旧徳島市立文化センター跡地(画像:高田泰)
建物が撤去された旧徳島市立文化センター跡地(画像:高田泰)

 車両基地の移転にともない、新ホールを整備するのは、徳島駅から徒歩5分の新町川沿いにある藍場(あいば)町の藍場浜公園になる。

 そごう徳島店の閉店(2020年)で空洞化が進む駅前とシャッター通りと化した中心商店街の新町地区の中間に位置し、中心市街地活性化に貢献できると期待される場所だ。

 隣接地には800席のホールを備えた県のあわぎんホールがある。新ホールは最低1500席規模の大ホールだけとし、あわぎんホールと一体運用することで整備費を削減する。あわぎんホールは1971(昭和46)年開館の老朽施設だが、当面は改修で対応する。

 車両基地跡には徳島駅北口を設ける。徳島駅は南口しかなく、駅北側の徳島城跡へ向かうのに大きくう回しなければならなかったが、これで徳島城跡から新町川、万葉集に詠まれた眉山(びざん)という市のシンボル三つが1本の動線で結ばれる。さらに、計画が動いていない徳島駅周辺の鉄道高架化も、これを機に検討したい考えだ。

 車両基地移転から玉突きの形で徳島市の懸案事項を一気に片付けようとする計画で、後藤田知事は

「30年後に県民から良かったといってもらえる街づくりをしたい」

と意気込みを語った。

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