日産は「中国EV市場」で逆襲できるか? 新戦略「DNA+」にみる、新型10車種が握る命運とは

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日産自動車は中国での販売不振に苦しんでおり、今後中国事業をどのように展開するかが経営戦略上重要なファクターとなっている。今後を読み解く。

三菱中国生産撤退

日産自動車グローバル本社(画像:日産自動車)
日産自動車グローバル本社(画像:日産自動車)

 三菱自動車(東京都港区)は2023年10月24日、取締役会において、中国の広州汽車集団と三菱商事の合弁会社である広汽三菱汽車による、三菱ブランド車の現地生産を終了することを決議したと発表した。

 生産終了後の広汽三菱汽車の生産設備は、広州汽車集団傘下の電気自動車(EV)ブランドである「広汽埃安(AION)」のEV生産に引き続き活用される見込み。

 中国自動車市場では、中国ブランドが投入するEVが市場を席巻する一方で、日系自動車メーカーの苦戦が続いており、今後撤退が相次ぐリスクが顕在化している。

 特に日産自動車は中国での販売不振に苦しんでおり、今後中国事業をどのように展開するかが経営戦略上重要なファクターとなっている。

 本稿では、中国の合弁会社である東風汽車有限公司が直近で発表した事業戦略と日産の決算資料から、日産の中国事業の今後を読み解いてみたい。

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