ドラレコが普及しても、「当たり屋」犯罪がなくならない根本理由

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走行中の自動車などに故意にぶつかり、賠償金や治療費をせしめる「当たり屋」。ドライブレコーダーが普及した現在でも、その犯行は後を絶たない。今回は、自動車の普及の陰で拡大したこの犯罪の歴史に迫る。

問題の複雑性

ドライブレコーダー(画像:写真AC)
ドライブレコーダー(画像:写真AC)

 当たり屋による犯行の立証は今もなお難しい問題となっている。ドライブレコーダーや防犯カメラが普及し、交通事故の大半が記録されている今も、当たり屋は根絶されていない。和歌山簡易裁判所では2016年、過失運転傷害で起訴された女性に対し、

「被害者が当たり屋である可能性が高い」

との判断から無罪判決が下された。

 また、2022年には神戸市で、当たり屋グループが逮捕された事例もある。さらに、最近では自動車を使わない

「歩行者同士の衝突」

を装い、“スマートフォンの修理費”名目で高額な金銭を要求する古典的なの手口が再び見られるようになった。

 当たり屋という犯罪が、時代が変わってもなお社会に潜在する問題であることは明らかだ。ドライブレコーダーや監視システムの普及は、犯罪抑止の一翼を担うかもしれないが、それに合わせて手口も巧妙化している現状を鑑みると、根本的な解決には至っていない。

 この問題は、私たちひとりひとりが常に警戒し、法律や制度の強化だけでなく、社会の意識改革も含めて、適切な対策を継続的に講じていかなければならない。当たり屋は、単なる交通犯罪にとどまらず、社会倫理や法執行の幅広い問題として考えるべきである。

 この現象は、社会が直面する大きな課題、すなわち「法規範の順守」と「公正な社会」と関連しているのだ。

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