「鉄道」から「裸の漁師」まで! 多彩なデザインで旅行を盛り上げる“コレクションカード”の秘めたる可能性とは

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近年、コレクションをともなう仕掛けで人が呼び寄せられる現象が起きている。例えば御朱印やコレクションカードを活用したものがそうだ。

コレクション仕掛けの人気

兵庫県、岡山県、鳥取県において智頭線を運営している鉄道会社・智頭急行の鉄印(通常版)(画像:智頭急行)
兵庫県、岡山県、鳥取県において智頭線を運営している鉄道会社・智頭急行の鉄印(通常版)(画像:智頭急行)

 近年、コレクションをともなう仕掛けで人が呼び寄せられる現象が起きている。例えば御朱印やコレクションカードを活用したものがそうだ。その仕掛けによって関係地域を巡ったり、地域内を回遊したりする。

 スタンプラリーと同様の仕組みだが、スタンプラリーの場合、スタンプ自体にはあまり価値は見いだされず、「たまたま旅先にあった」ので記念に押したものだったり、コンプリートしたときの特典を目的に収集するものだったりする。スタンプシートはどこかにいってしまった人も多いだろう。

 しかし、御朱印やカードを活用したものはそれ自体に収集する価値があり、コレクションの目的性が高い。そもそもは対象分野への理解や関心を深めてもらうためにオリジナルのものが作成されているが、このような仕掛けによって、

・普段はあまり行くことのない場所
・観光地でもない場所

にも足を運び、改めてその地域を知るよい機会になっている。

 最近は本来の御朱印ではなく、さまざまな分野でのオリジナルの御朱印が人気になっている。なかでも

「鉄印」

は有名だ。

 鉄印は鉄道版の御朱印で、第三セクター鉄道等協議会に加盟する鉄道会社と関係会社が連携して、地方鉄道の沿線地域の振興を目的として企画された。2020年7月10日から「鉄印帳」の販売と、「鉄印」の記帳を開始している。

 鉄印帳(2200円、税込み)を購入して、各鉄道会社の指定窓口で乗車券の提示と記帳料300円~)を支払うと、各社のオリジナル「鉄印」がもらえる仕組みだ。

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