「ETC2.0」普及せず 利用率はETCの「3分の1」以下という現実、いったいなぜ?

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「ETC2.0」という言葉を耳にしたことがあるだろうか。“2.0”は知らないが高速道路を利用する上でETCを使っている人は多いだろう。

普及率は全体の半数未満

高度で多彩なサービスを提供するETC2.0。ETC総合情報ポータルサイトより(画像:ITSサービス高度化機構)
高度で多彩なサービスを提供するETC2.0。ETC総合情報ポータルサイトより(画像:ITSサービス高度化機構)

「ETC2.0」という言葉を耳にしたことがあるだろうか。“2.0”は知らないが高速道路を利用する上でETCを使っている人は多いだろう。

 ETC2.0とは、従来のETCがバージョンアップしたものだ。何がバージョンアップしたのかというと、従来ETCで対応していた料金収受の自動化に加え、

・リアルタイムの渋滞情報をもとに迂回ルートや最適ルートを提示
・災害情報など多彩な情報サービスを提供

してくれるのだ。

 2016年の春ごろから本格的に導入されたETC2.0だが、2023年7月現在の利用率は全体の

「31.0%」

とまだ半数未満だ(ETCの利用率は全車の94.3%)。

 国土交通省が推し進めるETC2.0の普及や理解促進に向けて、本記事ではETC2.0のメリット、活用方法や取り巻く現状を紹介していこう。

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