中央道にはなぜ「支線」があるのか? 大月JCT~富士吉田ICで長さ23km、その歴史をご存じか
中央道には、高井戸ICから小牧JCTまでの344kmの本線とは別に、山梨県の大月JCTから富士吉田ICまでの23kmの支線がある。この支線は中央道富士吉田線と呼ばれている。
リニア中央新幹線につながれた夢

中央道の支線は、中央道当初のルートの名残として、今もさまざまな人たちの交通を支えている。当初は長野県南部や名古屋方面につながる予定だったが、現在は東富士五湖道路に接続し、静岡県御殿場方面へと続いている。
2021年4月には、かつての建設ライバルの東名と新東名を1本の高規格道路で結ぶ須走道路・御殿場バイパスが開通した。
中央道の南アルプス縦断ルートは夢で終わったが、現在計画されているリニア中央新幹線は、当初の中央道の南アルプス縦断ルートよりやや北側を走る予定だ。
中央道のルート変更から約60年、輸送手段は違えど、南アルプスをトンネルで貫くことは、かつて中央道の開通に尽力した人たちの悲願でもある