自動車メーカーがわざわざ「子ども向けサイト」に力を入れる理由
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各自動車メーカーが子ども向けサイトを持っている。メーカーによっては、クルマができるまでの工程をサイトで特集していたり、バーチャル工場見学として、その過程をオンラインで「社会科見学」できるものもある。
子ども向けサイトが作られる目的

自動車メーカーの子ども向けサイトには、クルマとは関係ないが子育てにつながる情報やイベント情報が掲載されており、子育て世帯にとっては気になる記事が多い。子どもが普段使っているクルマに興味を持ったときや、親子で一緒に知識を深めたいときにも役立つ。
実際、クルマは子育ての身近な存在になっているようだ。ナイルコーポレーション(東京都品川区)は2021年4月、全国の保護者2163人を対象に「子育てにクルマは必要か」を聞いた。その結果、
「77.1%」
が「クルマは必要」と回答した。
また、トミカなどクルマのおもちゃの人気も高く、子どもにとってクルマは身近な存在といえる。興味を持った子どもたちにホームページを見てもらうことで、メーカーのイメージアップを図り、よりクルマ好きになってもらう狙いがあるのかもしれない。
昨今、「若者のクルマ離れ」が取り沙汰されることも少なくないが、子ども向けサイトに触れることで、クルマ好きの子どもが増えることが期待される。