2040年までに4万機弱の新造機需要 うち約半数は経年機の更新 エアバスの市場予測

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エアバスが航空機市場予測を発表。これによると2040年までに、旅客機と貨物機をあわせて約3万9000機の新造機需要があるという。このうち1万5250機が経年機の更新需要だ。2040年までに、民間航空機の大半が最新世代機になるという。

現在運航されている最新世代機は約13%

ブラニャック空港に駐機するエアバス社の超大型旅客機「A380」(2021年10月、Merkmal編集部撮影)。
ブラニャック空港に駐機するエアバス社の超大型旅客機「A380」(2021年10月、Merkmal編集部撮影)。

 ヨーロッパの航空機メーカー「エアバス」が航空機市場予測を発表。これによると、2040年までに約3万9000機の新造機需要があるという。

 今後20年間で、燃費効率が低い経年機の退役が加速し、機材更新が進むと分析。3万9000機は旅客機と貨物機をあわせた数だが、うち半数近い1万5250機が更新需要だとしている。機材の内訳は、「A220」や「A320」といった小型機が約2万9700機、「A330neo」など中型機が約5300機、「A350」など大型機が約4000機、貨物機が約880機。

 2021年現在で運航されている最新世代機は約13%だが、2040年までに民間航空機の大半が最新世代機となる見通し。新型コロナウイルスの影響で航空業界は約2年間の成長を失ったものの、旅客輸送量は強い回復力を見せ、今後は年間成長率3.9%に達すると予測される。なお、最も早く航空輸送が成長する地域はアジアで、中国国内が最大の市場となる見込みだ。

 航空業界はその業界の枠を越えて高い経済効果をもたらし、世界の年間GDPの約4%を占め、世界中で約9000万人の雇用を維持している。

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