深夜の「自動車ディーラー」 なぜ明かりがついたままなのか? 営業終了後の謎、元営業マンが回答する

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自動車ディーラーのショールームの営業時間は18時か19時にもかかわらず、夜遅くに通りかかると明かりがついているのが見えることがある。いったいなぜか。

夜中の3時に電話されるケースも

自動車(画像:写真AC)
自動車(画像:写真AC)

 早朝でも深夜でも、彼らは車に問題があればまず担当営業マンに電話することが多い。

・車に乗ろうとしたらバッテリーが上がっていた
・カーナビの操作方法がわからない

といった問い合わせもあれば、夜中の3時に

「事故を起こして車が壊れてしまった」

という相談もある。

 整備やメンテナンスで車を預けに行くときは、顧客の都合に合わせる必要がある。

「仕事から帰宅する20時以降に車を届けてほしい」

ということもあれば、

「出勤前の朝7時に来てほしい」

ということもある。

 最近は来店型にシフトしているとはいえ、引き取り納車を依頼する顧客のために行動する必要はある。こうした対応をひとつひとつ丁寧に行う必要があるため、必然的に労働時間は長くなる。

 新車商談時に「ちょっとした無理難題にも対応します」というセールストークをしたために、ロードサービスなど24時間365日対応しなければならない状況に陥ってしまった営業マンも少なくない。

日中に行いにくい事務処理

自動車ディーラーの顧客イメージ(画像:写真AC)
自動車ディーラーの顧客イメージ(画像:写真AC)

 営業マンは、新車を売ることだけが仕事ではない。車検や整備、自動車保険、ロードサービスなど、他の目標もある。

 これらの目標を達成するためには、日中から顧客と接触しやすい20時頃まで顧客対応をしなければならない。

 もちろん、数字を取るだけでなく、事務処理も営業マンの仕事だ。例えば、新車の契約を受けたら、販売した車のナンバーを担当部署に登録してもらうための書類(委任状や車庫証明関連の書類など)を作成する必要がある。

 これらの書類作成は日中でもできるのだが、目標数字を持つ営業マンが日中オフィスでこの作業をしていると、

「なぜ営業活動もせずに書類を作成しているのか」

という上司の痛い視線を感じることになる。そうなると、必然的に朝早く出社するか、夜遅くから取り組むかの二者択一になる。

 この負の連鎖が労働時間の長期化を招いているのだ。

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