ビッグモーター騒動に負けない! 自動車業界の就職で修理・整備の「アフターマーケット業界」を狙うべき、これだけの理由

キーワード :
, ,
アフターマーケット業界のなかで、今回は整備部門について解説し、就業する選択肢があることを読者に紹介する。

自動車部品の種類と商流

 まずは、アフターマーケット業界の整備部門について大まかに知ってもらうために、自動車部品の種類を解説する。自動車部品には種類があることをご存じだろうか。自動車部品の種類によって商流が大きく異なっている。

●純正品(純正部品)
 自動車メーカーが、自社ブランドと流通ルートで販売する補修用の部品は「純正品」と呼ばれている。カーメーカーのロゴが入っている部品、といいかえることもできる。

 純正品は各カーメーカー系列の部品販売会社からしか購入できない。トヨタ自動車を例にあげると、トヨタモビリティパーツ(トヨタ部品共販とタクティーが統合)がトヨタ純正部品の販売会社となる。純正品の商流は一般的に以下のようになる。

「部品メーカー → 自動車メーカー系列の部品販売会社 → 整備工場」

ただし、「地域部品商」と呼ばれる商社が自動車メーカー系列の部品販売会社から純正部品を仕入れて、整備工場に販売する場合もある。また、カーメーカー系列の部品販売会社が純正部品以外の商品を販売することもある。

●社外品(優良部品)
 上記の純正品以外の部品は社外品と呼ばれる。最近ではスマートフォンのバッテリーなどの交換部品やプリンターの交換用インクカートリッジでも社外品と純正品が販売されているため、それらをイメージしてもらうと理解しやすいかもしれない。

 自動車部品の場合、社外品の中に「優良部品」と呼ばれるものがある。日本自動車部品協会(JAPA)の「自動車優良部品推奨制度」に推奨され、保証責任や品質に関する基準を満たしている部品だけが「優良部品」と呼ばれる。社外品の商流は一般的に以下のようになる。

「部品メーカー → 自動車部品商社 → 地域部品商 → 整備工場・量販店」

全てのコメントを見る