京成線「東成田駅」はなぜ“秘境駅”と呼ばれるのか? 成田空港の敷地内の謎に迫る
京成電鉄の東成田駅は、首都圏の「秘境駅」と呼ばれている。同社のデータによれば、2022年の乗降客数は全69駅中「66位」となっている。一体なぜ「秘境駅」になったのか。
世界で最もアクセスしにくい玄関口

成田空港の開港当時、都心からのアクセスは次の三つだった。
・京成線:上野駅からスカイライナー利用で1時間15分
・国鉄線:東京~成田間は特急で65分。成田駅からバス30分
・バス:東京駅からリムジンバスで約1時間30分。渋滞による遅れあり
いずれも現在より多くの時間がかかり
「世界で最もアクセスしにくい空の玄関口」
というのがもっぱらの評判だった。また、成田新幹線の計画が頓挫したなかで、アクセスの解決には三つの案があった。
・A案:成田新幹線計画ルートの再整備
・B案:北総開発鉄道北総線(現・京成成田空港線)の延伸
・C案:成田線の分岐・延伸(現・成田エクスプレス営業ルート)
1987(昭和62)年、石原慎太郎運輸大臣(当時)はC案を採用。成田空港に乗り入れる京成線とJR線を分離し、成田新幹線に使う予定だった施設や土地を活用することを指示した。その後、1988年に成田新幹線の施設を利用して、JR線と京成線の両方に乗り入れることが決まり、1991(平成3)年3月19日、成田空港新駅が開業した。
空港ターミナルへ鉄道が直接乗り入れたことでアクセス時間は大幅に短縮した。
・京成線:上野駅からスカイライナー利用で1時間2分
・JR:東京駅から53分
この後、1992年12月には、第2旅客ターミナルの開業に先駆けて、空港第2ビル駅も開業し、こちらにも両線の駅が設けられた。