まさに名ルート? 日本の大動脈「東名&名神」で体感する特別な興奮とは
インター番号とキロポストの引き継ぎ
高速道路の路線には、必ずインター番号とキロポストが付けられている。インター番号とは、高速道路のインターチェンジやジャンクションごとに付けられた番号で、基本的に起点が「1」で、終点に向かってひとつずつ数字が増えていく。
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キロポストは起点から現在地までの距離を示すもので、100m間隔で中央分離帯や路肩に設置されている。通常は白い標識で、1~2kmごとに緑の標識に変わる。
インター番号とキロポストは各路線に固有のもので、他の路線と共有されることはないが、東名と名神には特別でそれが引き継がれている。
具体的には、東名は愛知県小牧市の小牧ICを終点とし、同時に名神の起点となる。通常、名神のインター番号とキロポストは1から始まるが、東名のインター番号とキロポストは名神でも引き継がれる。
つまり、名神のインター番号とキロポストは、東名の起点である東京都世田谷区の東京ICからのものが表示されていて、これが特色である。
広い車線幅
日本の高速道路の車線幅は基本的に3.5mで統一されているが、一部の区間では幅に前後がある。これは1971(昭和46)年44月施行の道路構造令の定めによるものだ。
しかし、東名・名神の車線幅は3.6mと他の路線より10cm広く設計されている。わずかな差ではあるが、東名・名神を走っていると、横からの圧迫感が幾分和らぎ、ゆったりとした気分で走ることができる。
特に東名・名神は、物流トラックや高速・観光バスなどの大型車の走行も多いため、非常にありがたい。
名神が1965年、東名が1968年に開通した当時は、まだ道路構造令が制定されておらず、高速道路の規格も確定していなかったため、アメリカの「12ft = 3.6m」が採用され、現在に至っている。
ちなみに、首都高や阪神高速などの都市高速は基本的に3.25m、新東名高速道路は3.75mの車線幅で設計されており、制限速度も車線幅に応じて上げ下げされるなど、高速道路での安全運転に配慮されている。