三菱の欧州「新型コルト」9年ぶり復活も 外見がまんま“ルノー・クリオ”なワケ
三菱自動車はヨーロッパ市場向けに新型コルトを10月に投入すると発表した。あくまでもヨーロッパ向けであり、日本で販売される予定はない。
三菱版「ルノー・クリオ」という揶揄

今回の新型コルトは、ヨーロッパのメディアにおいて、9年という長いブランクを経ての登場であることに加え、緩やかにヨーロッパから撤退していると見られていたなかでの突然の投入ということもあり、好意を持った評価が多いように感じられる。その一方で、
「三菱のエンブレムを付けたルノー・クリオ」
と揶揄(やゆ)する記事もあった。
それもそのはずである。新型コルトは、アライアンスパートナーであるルノーよりOEM供給を受け、ルノー・クリオと同じプラットホームを使用し、トルコにあるルノーのブルサ工場で生産され、ヨーロッパで販売されるのだ。
フロントグリルなどのデザインに若干の変更が加えられて、見た目の印象が異なっており、エンブレムを付け変えたルノー・クリオは言い過ぎと思えなくもない。
新型コルトは、
・クルーズコントロール
・車線逸脱防止支援機能
・衝突被害軽減ブレーキシステム
など、快適性・安全性に関する装備を標準とするなど、ルノー・クリオとの差別化が図られている。
価格は公表されていないものの、現地メディアによると、走行距離10万kmまでの5年間の保証が付加され、HVで約2万5000ユーロ(約390万円)、ガソリン車のエントリーモデルで約1万9000ユーロ(約295万円)となるそうだ。
ちなみに、ルノー・クリオは、日本ではルーテシアという愛称で販売されている。新型コルトを体感したいのなら、ルーテシアを乗ってみる方法もある。