“EV充電規格”巡る一大戦争 テスラ「NACS」米国標準化へ、日本+中国の「ChaoJi」は本当に対抗できるのか
EVの急速充電器では、その規格を標準化する覇権争いが繰り広げられている。日本と中国による「ChaoJi」の行く末いかに。
チャオジに進化するチャデモ

一方、日本が世界に先駆けて開発した急速充電規格であるチャデモは、2018年8月より中国の電力企業連合会と共同で次世代急速充電規格の開発を進める覚書を締結し、2020年にChaoJi(チャオジ。日本では「チャデモ 3.0」と呼ばれる)を発表した。
チャオジは900kW(600A×1.5kV)もの高出力に対応をしており、現存する急速充電規格であるチャデモ、GB/T、CCSとの互換性を確保している。
さらには20kW程度の小出力にも対応しているだけでなく、V2X機能や電力グリッドとの接続を想定した直流(DC)仕様になっており、チャオジが世界統一規格として採用されることを目指して開発が進められている。
チャオジの普及拡大に関しては、2018年10月日本政府と中国政府による第三国への普及拡大に向けた覚書が締結され、2019年2月には日本政府とインド政府によるインドにおける急速充電器普及への協力についての覚書が締結された。
チャオジはNACSと異なり、チャオジ仕様の自動車はまだ発売されておらず、チャオジ仕様の充電インフラも未整備の状況である。しかしまだEVが普及していない地域で、新規にチャオジの普及拡大を狙う考えである。
EVで自動車輸出大国になろうとする中国と、チャデモ規格を標準化したい日本の思惑は一致しており、今後アジア地域を中心にチャオジが普及していく可能性がある。