GM・フォードはなぜ「急速充電」規格を変更するのか? 日本主導の「CHAdeMO」はガラパゴスの可能性も 今後どうなるのか【連載】和田憲一郎のモビリティ千思万考(13)
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フォードが先日、コンバインド充電システムから北米充電標準規格に変更すると発表した。その背景には一体何があるのか。
フォード・GMの決断
米フォード・モーター(以下フォード)は6月6日、これまで採用してきた急速充電規格であるコンバインド充電システム(以下CCS:Combined Charging System)から、テスラが採用する北米充電標準規格(以下NACS:North American Charging Standard)に変更すると発表した。
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テスラの急速充電設備「スーパーチャージャー」を2024年からフォード車のオーナーも利用できるようにする。
その2日後、米ゼネラル・モーターズ(以下GM)も、フォードに続いてテスラのスーパーチャージャーネットワークを利用することでテスラと合意したと発表した。
突然のこの発表には一体何かがあったのであろうか。またなぜこのタイミングで変更したのであろうか。
両社ともその理由については言及していないが、推論として筆者(和田憲一郎、e-mobilityコンサルタント)の見解を述べてみたい。