ウーブンシティは“まちづくり”か 市長が「テーマパークになってはいけない」と話す背景

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トヨタの実験都市「ウーブンシティ」のまちづくりに関する説明会が、住民と報道関係者向けに開催された。地元・静岡県裾野市の市長と、ウーブン・プラネットHDのCEOが出席。自治体と企業それぞれの思惑が垣間見える場となった。

トヨタ実験都市のまちづくり説明会が開催

ウーブンシティのイメージ(画像:トヨタ)。
ウーブンシティのイメージ(画像:トヨタ)。

 2020年1月に開かれた電子機器の見本市CESで、トヨタの豊田章男社長が発表したことで話題になった「ウーブンシティ(Woven City)」。この実験都市は2021年2月23日に起工式が行われたのに続き、10月5日には住民や報道関係者向けに「これからのまちづくり」説明会が開かれた。

 説明会にはウーブンシティが位置する裾野市の高村謙二(高ははしご高)市長とウーブン・プラネットHDのジェームス・カフナーCEO(最高経営責任者)が出席し、地域住民15人を招いたうえで、オンライン配信も行った。

 まず説明会の主催者でもある高村市長が説明に臨んだ。市制施行50周年という節目を踏まえ、2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロを目指すカーボンニュートラル宣言を説明会当日に行った。

 ウーブンシティの周辺整備についても触れた。裾野市では2020年3月、次世代型都市構想であるSDCC(裾野デジタルクリエイティブシティ)構想を発表しており、市民や企業などがデジタル技術やデータの利活用によって地域課題を解決していくとしており、ウーブンシティの周辺整備も含まれているからだ。

 市長はこの日、ウーブンシティに近いJR御殿場線の岩波駅を北部地域の交通結節点にすることを紹介。2021年6月から周辺の住民や商店会、周辺企業など40人がワークショップを開いていることに触れた。

 続いてカフナーCEOは、「ウーブンシティは新しいモビリティを実証し、住民が体験する場であり、パーソナルモビリティやフードデリバリーのロボットなど新しいモビリティサービスを開発し、外に展開していくための場」と説明した。

 水素の利活用にも言及。水素ステーションを建設予定であるほか、燃料電池の商用車を導入し、定置型の燃料電池も置くことを表明した。