ヨーロッパ「高速路線バス」の知られざる実態 鉄道の強力ライバルも、実際に乗ってみて感じたメリット・デメリットとは
鉄道より安く、ダイヤも正確なヨーロッパの都市間高速バス。実際に乗ってみた筆者が味わった意外な現実とは。
チェコからドイツまで乗車

では、ここまで人気のフリックスバス、いったいどのようなサービスなのか。チェコのプラハからドイツのニュルンベルクまで、実際に乗車してみた。
前述のとおり、フリックスバスは路線の設定などマーケティングを請け負っているだけで、実際の運行はバス会社が行っている。今回乗車するバスは、ナンバープレートから察するにドイツの会社によって運行されているようだ。
バスが到着すると、床下の荷物室が開けられ、大きいスーツケースなどはここに預ける。ひとり1個までは無料で、それに小型の手荷物を車内へ持ち込める。
車体中央のドア付近で運転士が改札を行っているが、ここは日本ではないので列を作らず、われ先に自分のチケットを運転士へ差し出している。ここで消極的になったらいつまでも乗車できないので、ここは多少強引に行こう。
車内へ乗り込むと、かなり窮屈そうな座席が横4列で並ぶ。一応リクライニングはするが、前の人が倒したら身動きを取るのも大変だ。これは昼夜を問わず、全便で同じ座席を使用しているから、夜行便であればこの座席で寝ることになる。
日本のバスと比較しても、かなり詰め込み設計になっているのがわかる。そして肝心の座り心地だが、軽量化のためか、座面が薄っぺらくて硬く、着座位置が定まらないため、運行中は何度もお尻をもぞもぞと動かすことになる。