気付いてた? 制限速度の「標識」「標示」が最近あまり見当たらないワケ

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最近、一般道・高速道路ともにこれらの標識や標示がないところが増えている。いくら走っても見あたらないことがある。いったいなぜか。

特殊なケースとは

新東名高速道路上り線の新清水IC~新富士IC(画像:都野塚也)
新東名高速道路上り線の新清水IC~新富士IC(画像:都野塚也)

 制限速度の標識・標示がない道路・区間のルールをここまで書いてきたが、一般道・高速道路ともに例外はある。

 一般道では、住宅街をはじめとした生活道路がいたるところに存在する。生活道路の定義は省庁によってまちまちだが、

「歩行者や自転車の安全確保が優先されるべき道路」
「市街地における車幅5.5メートル以下の道路」

が該当する。

 生活道路では、警視庁の交通規則基準によって最高速度が時速30kmに設定されている。そのため、制限速度の標識・標示がないところでも、生活道路では時速30kmの制限を守らなければならない。

 一方、高速道路では安全の立証のうえに基づく移動の高速化が進められており、2019年3月の新東名高速道路と東北道の一部区間を皮切りに、制限速度の引き上げが行われている。

 高速道路での法定速度は時速100kmだが、制限速度の引き上げにより、制限速度時速110kmや時速120kmの区間が登場し、制限速度が法定速度を上回る現象が生まれた。この場合は、制限速度を優先して走行が可能だが、やはり状況に合わせて速度を上げ下げすることが求められる。

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