瀬戸内「離島航路」廃止相次ぐ 厳しすぎる国の補助金条件、対象航路わずか4割台 地方の恨み節はいつまで続くのか?
香川県の小豆島と岡山県備前市を結ぶフェリーが12月から運休する。離島航路には国の補助制度があるが、適用基準が厳しく、このままではさらに運休が相次ぐことも考えられる。
かつてのフェリー銀座で航路廃止続出

離島振興法など離島関係5法で指定された有人離島は国内に約300を数え、うち100以上が瀬戸内海にある。瀬戸内海はかつて離島を結ぶ航路がひしめき、「フェリー銀座」と呼ばれたが、コロナ禍と燃料費高騰、人口減少のトリプルパンチで廃止、運休のラッシュ状態だ。
小豆島では、小豆島町の草壁港と高松市の高松港を結ぶ内海フェリーが2021年3月末で運休した。内海フェリーを子会社化していた両備グループの両備国際フェリーが池田港と高松市の高松港を結ぶ自社航路と統合、小豆島での乗降場を池田港に一本化したためだ。
広島県では、海運会社のバンカー・サプライが呉市の呉港と江田島市の秋月港(江田島)間の旅客船を2020年11月、竹原市の竹原港と大久野島間の旅客船を2021年12月から運休した。
三原市の三原港から鷺港(佐木島)を経由して尾道市の重井港(因島)を結ぶ土生商船のフェリーは2021年4月末、呉市の本土と倉橋島間を運航する音戸渡船組合の渡し船は2021年10月末で廃止されている。
愛媛県上島町の岩城港、長江港(ともに岩城島)から尾道市の土生港(因島)を結ぶ岩城汽船の高速船も、2022年3月20日で廃止された。広島県大崎上島町の明石港(大崎上島)と呉市の小長港(大崎下島)間を運航するしまなみ海運のフェリーが2023年5月末で廃止される予定だったが、呉市の説得もあって存続を決めたのだけが明るい話題だ。