運転初心者の難敵? 高速道路の「右ルート」「左ルート」、なぜ設置されているのか
変わった道路形状をしている高速道路が、全国にいくつかある。そのなかでも代表的なのが、右ルート・左ルートだ。右ルート・左ルートはなぜ設置されているのか。
走行する際のポイント

さて、右ルート・左ルートはどのように走行すればいいのか。右ルート・左ルートのいずれかを選ばなければいけない――といった特別なルールは存在しない。ドライバーの判断や好みで好きな方を選べる。
ただし、東名下り線の右ルート・左ルートでは、途中の鮎沢PAは左ルート利用車のみしか利用できない。そのほか、名神の上下線の右ルート・左ルートも、左ルートを選ばないと京滋(けいじ)バイパス、京都縦貫自動車道との分岐点となる大山崎JCTや大山崎ICを利用できない構造となっている。
施設利用以外の人は、どちらを選んでも距離や所要時間はさほど変わらない。ただ、片方のルートが事故や故障車などの影響で渋滞する可能性もあるため、ルートの分岐点手前に設置されている交通情報案内板をチェックすることが大切だ。
また、東名の大井松田ICは東名下り線の右ルート・左ルートの分岐点付近に位置しており、大井松田ICから東名下り線へ高速道路へ乗ると、強制的に左ルートへ持っていかれる。この影響で、東名下り線の右ルート・左ルートはゴールデンウィークやお盆、年末年始などの交通ピークの時期、左ルートの方が混雑することが多い。