中古車の「高額査定」 内装・外装コンディション、結局どちらが決め手になるのか?

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クルマを売却する際、その査定価格に影響する要素は多岐にわたる。高額査定のカギとは何か。

内装のコンディションで選べ

中古車店のイメージ(画像:写真AC)
中古車店のイメージ(画像:写真AC)

 結論からいってしまえば、もし筆者(剱持貴裕、自動車ジャーナリスト)がこの手の選択に直面したら迷わず内装のコンディションが良いものを選択するだろう。

 それはなぜか。内装はドライバーやパッセンジャーが直接五感で感じる要素が多い。車内の臭いやシミなどは容易に気付く上に、シートのヘタりはそのクルマを運転すること自体に嫌気が差すきっかけにもなる。そしてこれらを解消するためのコストは決して安くない。

 例えば、エアコンの臭い取りひとつ取っても、お手軽かつローコストなスプレー式のクリーナーなどは市販されてはいる。ただしそうしたお手軽手法では解決しないことの方が多い。

 エアコンクリーニングのプロに任せるというのもひとつの手だが、状態が深刻な場合それでも解決しない場合もある。その場合は内装のダッシュボード周りを総バラシした上でエアコンダクトの全洗浄やエバポレーター(エアコンの室内側のメインとなる装置)の全洗浄、もしくは新品交換をしなければ解決しない。

 これは非常に大掛かりな作業であり、少しクルマに詳しいレベルでは不可能。完全にプロに任せるべき作業だ。エアコンからの悪臭ひとつとっても解決には多大な手間とコストが掛かる。それでは内装の汚れや傷みはどうなのだろう。

 昨今はルームクリーニングも進化し、ちょっとした汚れ程度であれば1日の作業でほぼ気にならないレベルに仕上げることは難しくない。ただし破れやすり切れの補修は、シートや内装の表皮や生地を剥がし交換補修する必要がある。パッチを当てるなどの簡易補修がないわけではないが、仕上がりの見た目で劣る。

 問題は、この手の作業は完全な手作業となることから工賃がばかにならない。ならばまるごと交換という手もあるが、シート単体アッセンブリーの価格は基本的には高価である。モノにもよるが社外品でも1脚5~10万円は普通に掛かる。電動調節やシートヒーターなどの高機能モデルともなれば、1脚数十万円というレベルも珍しくない。特にミニバンの上級グレードのシートはびっくりするほど高価だ。

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