日産「e-POWER」燃費&価格が弱点も “オワコン”扱いは早計すぎる! 独自路線で未来を照らせるか

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日産の「e-POWER」は革新的な技術として注目を集めたが、他のメーカーは採用していない。いったいなぜか。

e-POWERの今後を考察

第2世代e-POWERを搭載した日産「エクストレイル」(画像:日産自動車)
第2世代e-POWERを搭載した日産「エクストレイル」(画像:日産自動車)

 e-POWERは高速走行時やコスト面でのデメリットから、続々と登場する他の画期的なシステムに埋もれていっているような印象を受ける。

 しかし、日産のe-POWERテクノロジーは、ハイブリッドパワートレインに対するユニークなアプローチといえるかもしれない。実際、他のメーカーには採用されていないものの、日本市場で大ヒットした実績を考えれば、グローバルな自動車業界でゲームチェンジャーになる可能性を秘めているのだ。

 ちなみに日産はe-POWERの活躍の場を広げるべく、EVとe-POWER双方の主要部品を共用化・モジュール化した次世代電動パワートレイン「X-in-1」を発表し、新しいテクノロジーを開発し続けている。

 さらにこれまでe-POWER搭載車はノートとセレナのみだったが、2020年6月発売の「キックス」を皮切りに、2021年8月には「ノートオーラ」、2022年7月には「エクストレイル」と、e-POWER搭載車種を順次拡大している。

 持続可能性とグリーンエネルギーに取り組む日産にとって、e-POWERがまだまだ“オワコン”ではないことは明らかだ。今後に十分期待したい。

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