日産「e-POWER」燃費&価格が弱点も “オワコン”扱いは早計すぎる! 独自路線で未来を照らせるか

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日産の「e-POWER」は革新的な技術として注目を集めたが、他のメーカーは採用していない。いったいなぜか。

それでも搭載車が増えないワケ

上質でモダンなデザインの日産「セレナ」(XV/X)(画像:日産自動車)
上質でモダンなデザインの日産「セレナ」(XV/X)(画像:日産自動車)

 EVとハイブリッド車のいいとこ取りのように思えるe-POWERだが、なぜ市場を席巻するほどの勢いがないのか。実はe-POWERは、

「高速走行時の燃費」

が弱点として挙げられる。

 エンジンとタイヤを直結するモードを持たないe-POWERの場合、モーターが電力を消費する時速80kmを超える高速走行時にはエンジンがかかりっぱなしとなるため、どうしても燃費が伸びにくい。また

「エンジンで発電し、その電気でモーターを動かして走る」

という二段構えのシステムもロスが大きく、高速走行時の燃費の足を引っ張ることになるのだ。

 さらに、製造コストがまだまだ高い点も挙げられる。日産のウェブサイトで、セレナのXグレードの通常エンジン車とe-POWERを搭載したバージョンを比べると、差額は43万円も開いている。

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