ヘリコプターと「空飛ぶクルマ」 結局何が、どう違うのか? 言わずもがな“翼”の数だけじゃなかった!

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ヘリコプターと「空飛ぶクルマ」の違いとは。言わずもがな、回転翼の数だけではない。ではいったい何が違うのか。

「空飛ぶクルマ」の適した役割とは

ヘリコプター(画像:写真AC)
ヘリコプター(画像:写真AC)

 突き詰めていうと、eVTOLは大型化が困難で、ヘリコプターのような仕事には向いておらず、あくまで

「小型、軽量、短距離での貨物や人員の輸送」

に向いている。

 従って、現在構想されている用途が空飛ぶクルマに最も適した範囲であり、それ以上の用途拡大を望むのは、現在視野に入っている技術では困難である。

 とはいえ、電動でCO2を排出せず、自動制御によって比較的操縦が容易なことから、ヘリコプター以上に身近な存在になる可能性がある。

 今後の実用化に向けては、国際的な基準に基づく安全認証制度や、eVTOLの特性を踏まえた法整備など、諸外国との協力を含む国レベルの取り組みが重要となってくる。

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