MT車の販売比率わずか「1%」も なぜかしぶとく生き残っているワケ そもそも運転本来の魅力とは何なのか
日本国内におけるMT車の販売比率はわずか「1%」である。このまま絶滅してしまうのか。
あえてMT車を選ぶメリット

多くのユーザーがAT車を選択する一方、あえてMT車を選択するユーザーが存在する。それはひとえに、MT車の
・運転が楽しい
・AT車に比べて燃費がいい
といった点に魅力を感じているからだろう。
MT車特有のクラッチ操作、ギアチェンジは「車を操っている」という感覚をドライバーに味わわせてくれる。AT車と違って任意のタイミングで変速操作をおこなえるため、駆動力を思い通りにコントロールできる点も“人馬一体”の感がある。現代ではATも進化しているため変速タイミングに不満が溜まるといったことは少ないが、自分で操ってこそというドライバーが多いのは事実だ。
AT車は滑らかなギアチェンジを実現するため、ドライバーの意図しないシーンでもエンジンの回転数が上がりやすい。一方、MT車はドライバーが回転数を完全にコントロールできる。
他にもMT車は、ブレーキとアクセルの踏み間違いによる急発進などの事故は起こりにくいという隠れたメリットもある。AT車と違って、MT車はクラッチペダルを操作しながらアクセルを踏まなければ発進しえないからだ。今話題のアクセル・ブレーキの踏み間違いによる事故も、マニュアル車なら起こりえない。