バッテリーEVの「車体デザイン」多様性なさすぎ説 ステレオタイプからの脱却を!
テスラは1年でリーフの10年分の販売する

日産リーフは2010(平成22)年に発売された、世界初の量産型のバッテリー式電気自動車(BEV)だ。
2020年12月には世界での累計販売台数が50万台を突破した。いまやBEVの象徴ともいえるテスラは、2013年の販売台数は年間約2万2000台だった。しかし2020年だけで約50万台と、日産が10年かけて販売してきた数を1年で達成した。2022年は131万台も販売して、マツダの2022年販売台数である約112万台すらも上回っている。
テスラは客を富裕層に絞ったブランディングも巧みで、販売戦略がかなり緻密だが、iPhoneと同じで性能など傑出した商品を作ったわけではない。それでもここまで売れたのは、外観も大きな要素だと筆者(武田信晃、ジャーナリスト)は考えている。
初代リーフと、テスラの2車種目で2012年に販売されたモデルSを比較すると、筆者にはモデルSのほうがかっこよく見える。
両車は異なるセグメントであり、かっこよさ自体は主観であるのは理解しているが、もし初代リーフがモデルSのようなデザインだとしたらもっと売れていた可能性がある気がしてならない。
アンケート調査でも見た目は上位

もう少し客観的に見てみよう。
月額定額カーリースの事業を手掛けるナイル(東京都品川区)が2020年10月に発表した調査によると
「自家用車を選ぶ際に1番大事にしている条件はなんですか?」
という設問をしたところ、20代は、
・1位:使い勝手(25.4%)
・2位:値段(22.9%)
・3位:見た目(21.7%)
という結果だった。
一方、40代では
・1位:使い勝手(33.0%)
・2位:値段(25.2%)
・3位:見た目(20.4%)
となった。個々のポイントは変わるものの、順位は同じだった。こちらも、改めて服に例えるなら、ポケットがあるかどうか、着やすいかどうかが最重要で、値段を見て、デザインで決めるという流れになる。つまり、見た目は購入の最終判断に大きな要素を占めているのがわかる。