タクシーの“パートタイム運転手”は今後増えるのか? 気になる「歩合制」「隔日勤務」の行方、現役ドライバーが考える

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モビリティテクノロジーズと日本交通が、タクシーアプリ注文のみを受け取る車両「GO Reserve」、その車両に乗務し、供給不足になる特定の時間帯やエリアをカバーするための乗務員「GO Crew」を稼働している。成功するのか。

垣根は低く、裾野は広く

タクシー(画像:写真AC)
タクシー(画像:写真AC)

 タクシー配車アプリの登場で、タクシードライバーの仕事は少しずつ変わり始めている。今や営業の半分以上はアプリ配車によるものだ。今後のアプリ配車営業の割合はますます伸びるだろう。

 自ら乗客を探すことなく、待っているだけで乗客からアプローチしてくるのだ。長年の経験とスキルを駆使してきたベテランドライバーにとっては、面白くないに違いない。しかし、これも時代の流れである。

 ドライバーたちは今後、仕事に何を求めていくのか。それは「やりがい」「やりやすさ」だろう。その選択肢の受け皿があればあるほど、業界に魅力を感じる人が増えていく。いつでも誰でも簡単にできる仕組みが、タクシードライバー不足解消には一番なのだ。

 タクシードライバーには

・稼ぎたい人
・自分の時間が欲しい人

など、さまざまな人たちがいる。その自由さを担保する雇用形態の多様化であれば、歓迎すべきことだ。

 また、乗客の命を預かって仕事をしている以上、何よりも優先しなければならないのは安全だ。そのためには乗務員の精神的な負担をなるべく減らすことだ。好きなときに仕事ができる、タクシードライバー版ギグワーカーの誕生もそう遠くないだろう。

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