日ハム新球場「エスコンフィールド」 アクセス整備進むも、“新駅建設費”が影を落としていた!
臨時列車6本に臨時停車も
第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表「侍ジャパン」が優勝した余韻も冷めやらぬ中、プロ野球が3月30日、北海道日本ハムファイターズと東北楽天ゴールデンイーグルスの試合で開幕する。開幕戦が行われるのは、ファイターズの新しい本拠地となる北海道北広島市の「エスコンフィールドHOKKAIDO」。球場を含む北海道ボールパークFビレッジへの交通アクセスも整いつつある。
JR北海道は3月18日に実施したダイヤ改正で、ナイター開催日の夜に、球場最寄り駅である北広島駅発、札幌駅行きの臨時列車を走らせることにした。21時台から23時台にかけて、臨時快速5本を走らせるほか、定時発車とは別に、試合終了時刻に合わせた臨時快速列車も1本運転する。
また、今回のダイヤ改正で、新型コロナ禍で土日祝日に一部間引き運転していた札幌駅~新千歳空港駅間の特別快速エアポートを全面再開させたが、ナイターの日は、このうち2本を北広島駅に臨時停車させて、帰宅客の利便を図る。なお、北広島駅を20時以降に発車する札幌方面への列車はすべて6両編成にして輸送力を確保する。
一方、バス会社も運行体制を整えた。ナイターのある日は、札幌バスセンターから北広島駅前、北広島駅前からFビレッジ前行きのバスが出る。試合後もFビレッジ前から北広島駅前行きが出発する。
3月1日には、北広島駅から球場に通じる歩道橋「BIGBOSS Bridge(ビッグボスブリッジ)を、新庄剛志監督が地元の幼稚園の子どもたちと手をつないで「渡り初め」をした。
長さ35m、幅4mの小さな橋だが、球場に直接つながる大事な橋だ。北広島市が3億6000万円かけて造り、橋の名前は施設命名権(ネーミングライツ)を取得した北海道ボールパークFビレッジの運営会社がつけた。
試合のチケット販売も、ことの外好調で、こけら落としとなる開幕第1戦のチケットはすでに売れ切れ。4月1日、2日も、満員になりそうな気配だという。