ダイハツはなぜ女性に選ばれるのか? ユーザー率なんと7割、「かわいい」だけじゃない車づくりの本質とは

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軽自動車販売トップのダイハツ工業(大阪府池田市)は現在、顧客の約7割を女性が占めている。いったいなぜか。

顧客の約7割を女性が占めるダイハツ

さまざまな年代に愛されるロングセラー車「タント」(画像:ダイハツ工業)
さまざまな年代に愛されるロングセラー車「タント」(画像:ダイハツ工業)

 軽自動車販売トップのダイハツ工業(大阪府池田市)は現在、顧客の約7割を女性が占めている。

 その理由のひとつは、豊富なラインアップだ。2016年に発売された「ムーヴキャンバス」は、個性的な外観と収納能力の高さを持つ内装で瞬く間に注目を集めた。累計販売台数は約38万台で、購入ユーザーの約9割が女性だった。ほかにも「ムーヴ」「タント」も長い間売れている。見た目や機能の異なる車種のラインアップが、多様な女性層から受けている。

 同社は2005(平成17)年、「ダイハツ カフェプロジェクト」をスタート。店内にカフェ要素を設け、温かみがある空間づくりをPRした。来店客の7割が女性であったため、女性が定期点検やメンテナンスなどで何度来店しても心地よい感じられる店舗を目指した。また、コーヒーや全国各地のスイーツも用意した。

 プロジェクトを始めた翌2006年には、前年と比べて顧客満足度が上昇。全国軽自動車協会連合会の「2006年度 新車販売台数 軽四輪車総台数 占拠率」で、それまでトップだったスズキ自動車を超えた。

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