ダイハツはなぜ女性に選ばれるのか? ユーザー率なんと7割、「かわいい」だけじゃない車づくりの本質とは
軽自動車販売トップのダイハツ工業(大阪府池田市)は現在、顧客の約7割を女性が占めている。いったいなぜか。
女性が車に求めるもの

自動車サブスクサービス「定額カルモくん」を運営するナイル(東京都品川区)が行ったアンケート調査(10~60代女性が対象)によると、車を購入する決め手は
・価格
・見た目
が上位を占めた。
ダイハツはメインの女性ターゲット層に向けた、かわいらしいモデルを続々と発売。前述のムーブ キャンバスもそのひとつである。2022年にフルモデルチェンジを行った際も、先代で好評だったかわいらしいデザインと個性的なカラーリングを継承した。
初代のカラーラインアップは、優しげな色合いを2色組み合わせた「ツートーン」のみだった。母親と車を共用する20代の女性をターゲットに設定し、「母と娘で車を共有すること」というコンセプトで発売した。しかし実際は「父親や息子も使用することがある」ということから、幅広いユーザーが使えるように全体をワントーンで仕上げた単色仕様「セオリー」も発売されることになった。
もちろん女性受けがよいパステル系のボディカラーも用意。先代と同じく「かわいらしい」と口コミが広がり、発売後1か月で2万6000台を達成している。