車中泊トラブルを「新参者」のせいにするな! 平成黎明期からあった数々の蛮行、自省すべきはベテランである
車中泊は道の駅にとって迷惑な存在なのか――。そこで、車中泊の黎明期を調べてみると、その深い関係性が見えてきた。
車中泊をポジティブなものに変えた存在

車中泊は身体への負担も大きく、事故原因となるとされていた。
1992(平成4)年、全国スキー安全対策協議会が全国84か所のスキー場で実施した調査によると、
「前夜、車中泊だった人が、けが人の3割を占め、睡眠不足が考えられる」
としている。スキー人口が多かった当時、車でスキー場に向かうために車中泊する人も多く、それは事故を招く危険なものだとされていたのだ。
ところが1990年代に入ると、旅行の宿泊方法として車中泊を選択する人が次第に増え始める。当時の新聞報道を見る限り、そうした人たちの存在が報じられるようになったのは1993年のゴールデンウィーク頃からだ。
バブル景気が終了し、当時は不景気が本格化していた。そのため、
「財布のひもは締めたいが、旅行はしたい」
という願望が、消極的に車中泊を選ぶ人を後押ししたようだ。
消極性の代名詞だった車中泊をポジティブなものに転換させたのは何か。それが、道の駅の登場だったのである。