コロナ禍の東京で全然増えなかった「自転車通勤者」 利用者40%増のロンドンと何が違ったのか?

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コロナ禍で、自転車利用の増加がそれほどでもなかった東京と比べ、ロンドンでは40%も増加したという。なぜ日英で差がついたのか、ロンドンの状況を解説する。

ロンドン市とロンドン交通局のインフラ整備

ロンドンの朝の風景(画像:写真AC)
ロンドンの朝の風景(画像:写真AC)

 自転車利用が増えれば、ロンドン交通局が運行する地下鉄やバスは利用者が減るのだが、2020~2021年秋冬の第2回、第3回のナショナルロックダウンの際には、エッセンシャルワーカーや学生しかいない、がらがらの地下鉄構内で、ステイホームと同時に、サイクリングとウオーキングでの移動を呼び掛けるポスターがあった。

 実はサイクリングとウオーキング事業は、ロンドン交通局の管轄下にある。持続可能な首都交通網である「公共交通機関」「サイクリング(公共自転車のレンタルも行う)」「ウオーキング」の組み合わせで、排ガスを出す車の利用を減らすことを交通戦略としているのだ。新型コロナ感染防止を含む市民の健康促進、交通渋滞の緩和、空気の質、気候変動の改善が目的だ。

 パンデミックにおいても財政難のなか、自転車レーン整備などに投資を続け、2022年11月時点で、2019年に比べ2倍に当たる22%の人々が、高品質のサイクリングロードそばに住んでいることとなった。

 2022年 4 月以降、ロンドン交通局と行政区は、すでに 10.6km の新規またはアップグレードした自転車ルートを提供している。現在も16.4 kmキロの建設が進行中であり、今後 18カ月で、少なくとも合計で39 kmを提供することを目指している(2023年1月25日発表)。

 政府も、全国のサイクリングやウオーキングの道路整備に2億ポンド投入することを2023年2月に発表した。

 なお、パンデミックの最中も「(自宅にあって)使わないでいた自転車を活用してほしい」と、政府は50ポンド分の修理バウチャー(引換券)を2021年半ばまで提供していて、好評を博していた。

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