トラックドライバー不足解消狙い「運転免許制度」は複雑化も、実は逆効果だった!

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トラックドライバー不足が指摘されて久しい。その理由として、免許制度の複雑さも問題だと筆者は考える。

トラック運転に必要な免許

トラックのイメージ(画像:写真AC)
トラックのイメージ(画像:写真AC)

 トラックドライバーは便利な世の中を支える大切な職業だが、現在、運送業界は人手不足が深刻な問題になっている。「キツイ仕事」のイメージもいまだに残っていて、定着率も高いとは言えない。ドライバーの高齢化と若者のクルマ離れに加え、免許制度の複雑さも問題だと筆者(松尾彰、フリーライター)は考えている。

 トラックでの貨物輸送に関する免許は第1種免許で、最大積載量などに応じた免許が必要になる。旅客事業の路線バスなどに必要な第2種免許ほどではないものの、免許を取得するとなると、それなりの費用も時間もかかる。

 近距離輸送では、軽自動車や最大積載量2t以下クラスの小型貨物が町中を走っている。中、長距離輸送となると、どうしても最大積載量6.5t以上(車両総重量11t以上)の大型車や、最大積載量4.5t以上6.5t未満(車両総重量7.5t以上11t未満)の中型車がメイン車両となる(※乗車定員も免許の条件にあるが、この記事では割愛する)。

 これらの車両を運転する場合は当然、それに準じた免許を保有している必要があるのだが、最近取得した普通免許で乗務できるのは最大積載量2t未満の車両で、それ以上のトラックを運転しようとすると、中型免許や大型免許、あるいは最近できた準中型免許が必要になる。

 普通車の免許が取れる18歳になっても、今やAT限定免許を取得する若者が多い中、「今後トラックに乗るかもしれないから」と準中型免許以上の免許の取得を考える人がいるだろうか。

 ただ実は、同じ普通免許でも取得時期によっては、ある程度の大きさまでならトラックを運転できるのだ。免許制度の歴史を見ていこう。

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