雪国の守護神! ごっつい「除雪車」にも自動化の波が押し寄せる深刻事情
除雪作業をおこなう業界では、近年変化が起きているという。現場で何が起こっているのか、業界のこれからに目を向けてみよう。
想像以上に厳しい雪国の除雪事情
冬の寒さが厳しくなるにつれ、本領を発揮し始める除雪車。ドライバーの安心安全を確保するため、なくてはならない存在だ。
しかし除雪作業をおこなう業界では、近年変化が起きているという。現場で何が起こっているのか、業界のこれからに目を向けてみよう。
近年、ITの発達により全業界で自動化が進められている。それは道路の上でも同じことで、冬の除雪作業にも自動化の波が訪れているのをご存じだろうか。
冬の路面事情というのは、かなりのスピードで変化する。積雪はもちろん、気温が下がることによって路面が凍結するアイスバーンなども同様だ。積雪の多い地域では、ほんの数十分駐車していただけでも車が真っ白になるほど雪に覆われてしまうこともある。夜であれば特に、急激な気温低下が起こるケースも多い。歩くことも困難なほどツルツルに凍結してしまった道路は、冬用のスタッドレスタイヤを準備していても運転に危機感を覚えるほどだ。
そうしたとき、活躍するのが除雪車だ。積雪の少ない地域であればあまりお目にかかる機会はないが、雪で覆われた道路だけでなく、雪を取り除いた道路でも凍結で滑ってしまわないように融雪剤をまくなどの対策をしてくれる。雪道を運転するドライバーにとっては強い味方といえるだろう。
しかし近年、除雪車ドライバーの高齢化が進み、ドライバー不足が深刻化してきているのだ。