鉄道会社が加速させた80~90年代「スキーブーム」 ゲレンデに“恋の嵐”が吹き荒れたッ! 魔法をかけたのは誰? 「それはJR SKISKIです」
スキーはバブル期、若者を中心にした定番スポーツレジャーだった。このような一大ブームが形成されたことには、大手交通機関の戦略が大きく影響している。
市場規模は減少の一途

バブル崩壊後、景気の後退とともにスキーやゴルフのようなお金のかかるレジャーは若者に敬遠されるようになっていった。
そのため、加熱していたスキーブームも徐々に沈静化、さらにバブル期の開発ラッシュによりスキー場が乱立していたこともあって、スキー場の業績は低迷していった。
スキー場の市場規模(索道収入)のトレンドを見ると、2000年代は減少の一途で、その後はほぼ横ばいになっていることがわかる。2000(平成12)年と新型コロナウイルス感染拡大前の2019年を比較すると、市場規模は半数近くまで落ち込んでいる。
スキーへの参加率も減少している。若者のライフスタイルは細分化していき、レジャーの選択肢も多様化した。スキーはもはや若者の定番レジャーではなくなったと言えるだろう。