車はなぜ「クルマ」とカタカナで書くのか? 「車」「くるま」じゃダメなのか、その意外な歴史をたどる
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雑誌やインターネットメディアなどでは「車」を「クルマ」と当たり前のように表記しているが、いったいなぜなのか。
漢字表記は「車輪」をほうふつ?

理由のひとつとして挙げられたのが、車という一文字で表記すると
「読者に“車輪”のような印象を与えてしまうから」
というものだった。
「まず『自動車に乗る』という表記は、口語(話し言葉)でもあまり使われません。そこで『くるまに乗る』という表現になるわけですが、『車』では車輪のイメージが先行してしまうので『クルマ』と表記するようになった……と聞いています」
確かに紙に印刷された文字を見たとき、「車に乗る」より
「クルマに乗る」
の方がイメージしやすい。しかし、なぜひらがなではなくカタカナになったのだろうか。
「やはり、ほかの乗り物とのバランスではないでしょうか。『バスに乗る』『タクシーに乗る』など、自動車関連の乗り物はカタカナで表記されることが多いですよね。バスやタクシーと同列の呼称だと、自動車や自家用車になるのでしょうが、『自家用車に乗る』だと表現が硬いし、『くるまに乗る』だとバスやタクシーと並んだときに据わりが悪い。結果、『クルマ』表記が最も優れていると判断されたのでしょう」
確かにバスやタクシーがカタカナで、その流れでクルマになったと考えるのがすんなりくる。ただ、これを明確な表記ルールに加えるかどうかは、各媒体で温度差があったということかもしれない。
ともあれ、車よりもクルマと表記した方がどこか洗練されている気がするのは、筆者だけだろうか。