車はなぜ「クルマ」とカタカナで書くのか? 「車」「くるま」じゃダメなのか、その意外な歴史をたどる
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雑誌やインターネットメディアなどでは「車」を「クルマ」と当たり前のように表記しているが、いったいなぜなのか。
漢字表記に回帰するケースも

前述のとおり、雑誌として最も古い段階でクルマ表記を使っていた『週刊新潮』でも1979年10月11日号では
「肉体の一部となった車 イタリアでの自動車の普及ぶり」
と漢字表記に回帰している。
また、クルマ表記が普及したと思われる1980年代でも、漢字表記は多く見られる。『週刊宝石』1982年5月15日号では
「片桐機長じゃないけど 車が前進ギアで逆噴射した!!」
と漢字表記を使っている。いかんせん紙媒体であるため、クルマ表記だと見出しを改行することになるので漢字表記を使った例もあるが、なんとなく漢字で書いたら、そのまま校閲を通ってしまったものも多そうだ。
厳密ではないこともあるが、最近の紙媒体は媒体ごとに表記ルールを定めている。特定の漢字をひらがなにしたり(「ひらく」という)、送り仮名などをある程度定めたりしている。校閲部があるような有名媒体だと、そういった表記ルールを基にチェックを行っている。
かつて毎号のようにクルマ表記が登場していた若者雑誌『スコラ』の編集者だった人物に話を聞いてみたところ、
「表記ルールは確かにあった」
という。ただ、どうして「車ではなくクルマだったのか」と尋ねると、いささか困惑されてしまったが、可能な限り思い出してもらった。