「留萌本線」3月一部廃止で留萌市どうなる? アウトドア大手と連携も批判殺到、増毛の二の舞にならないか

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留萌本線の石狩沼田~留萌間が3月をもって廃止される。廃止された増毛町では、目に見えて衰退が進んでいる。今後は大丈夫なのか。

「葬式鉄」でにぎわう現在

留萌本線(画像:写真AC)
留萌本線(画像:写真AC)

 深川駅(深川市)から留萌駅(留萌市)を結ぶ北海道のローカル線・留萌本線には現在、ひっきりなしに人が訪れ、混雑している。なぜなら、廃止が決まっているからだ。

 2022年8月、沿線自治体は2023年3月をもって石狩沼田~留萌間の廃止を決定した。残る区間も2026年に廃止となる。その決定を受けて、廃線間際の路線や引退直前の車両に熱中する「葬式鉄」と呼ばれる鉄道ファンが全国から殺到しているのだ。

 ちなみに、留萌本線は「本線」とはついているものの、分類は幹線ではなく地方交通線である。実情を反映してか「留萌線」という表記も目立つ。

人の姿がない留萌駅

留萌駅の立ち食いそば屋(画像:写真AC)
留萌駅の立ち食いそば屋(画像:写真AC)

 そんな留萌本線だが、地元民の利用はほぼない。筆者(碓井益男、地方専門ライター)が最後に留萌本線を訪れたのは2022年7月だ。念のため記しておくが、留萌の町はゴーストタウンではない。

 かつてのにぎわいは失われたが、地域の中心地として機能しており、少ないとはいえ人通りもある。なにせ、市内には大手書店・三省堂の系列である「留萌ブックセンターby三省堂書店」があるほどだ。この書店は書店消滅の危機のなか、地元有志の誘致によって誕生した。過疎や衰退ばかりが語られる北海道で書店が維持されているあたりに、筆者は留萌の豊かな文化を感じる。

 しかし、JR留萌駅には人の姿はほとんどない。平日の列車が発着している時間帯でも、駅は照明もほとんどなくただ暗い。駅舎の片隅にある立ち食いそば屋だけは人がいる。食券機もない昔ながらのスタンド型式で、名物はにしんそば。それを無言ですすると昭和的な旅情を感じる。