「留萌本線」3月一部廃止で留萌市どうなる? アウトドア大手と連携も批判殺到、増毛の二の舞にならないか

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留萌本線の石狩沼田~留萌間が3月をもって廃止される。廃止された増毛町では、目に見えて衰退が進んでいる。今後は大丈夫なのか。

廃止後の見通し立たず

留萌駅、石狩沼田駅、深川駅の位置関係(画像:(C)Google)
留萌駅、石狩沼田駅、深川駅の位置関係(画像:(C)Google)

 留萌駅はかつてターミナル駅としてにぎわい、留萌本線は2015年まで増毛駅(増毛町)まで伸びていた。また1987(昭和62)年までは、羽幌を経由して幌延駅(幌延町)で宗谷本線と接続する羽幌線も走っていた。

 この羽幌線だった区間を走る沿岸バスは、いまだに「羽幌線廃止代替バス」を名乗っている。以前、豊富駅(豊富町)の駅前から留萌までこのバスに乗ったとき、筆者以外の乗客は3人だけだった。しかも、3人はわずかな区間だけ乗車して降りた。そうした光景を見たら、この地域における公共交通機関の価値を感じられなかった。

 留萌本線の今後については長らく議論されていたが、廃止はあっさり30分で決まった。しかし、今後の見通しは立っていない。沿線自治体とJRの間で、代替交通支援は

「廃止から最大18年間分」

としているが、具体的にどのような代替交通を確保するかは

「速やかに協議を行い、別途、覚書を締結する」

となっているだけだ。

 廃止まで2か月あまりだが、バスの本数調整のほか、支援金額に原油価格の高騰を反映させるかどうかなど協議が続いている。さらに、函館本線と接続している深川駅が留萌本線廃止で

「特急停車駅から格下げ」

されてしまうのでは、という懸念も広がっている。

 先んじて路線が廃止された増毛町では、目に見えて衰退が進んでいる。増毛駅舎が高倉健主演の映画『駅 STATION』の舞台になったこともあり、増毛町が駅舎を譲り受けて観光拠点として整備。さらに古い町並みが残ることから、観光客そのものは増加傾向にあるが、いかんせん公共交通機関が壊滅的である。

 留萌駅前から旧増毛駅まではバスで約30分と決して遠くないが、1日に9便。決して少ないわけではないが、時間帯によっては2時間ほど待たされる。筆者は増毛まで足を伸ばそうとして、がくぜんとした。

 往復もこんな状況なので、少し足を伸ばすだけで半日を費やすことになる。高速バスになるとさらにひどい。札幌~留萌間の高速バスは1日に11本(沿岸バス4本、北海道中央バス7本)運行されているが、札幌~増毛間は月水金の週3日間のみ。留萌市街地よりも観光地としてにぎわっているとされる増毛だが、日常の交通はかなり不便だ。

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